第4回「字形的数論ワークショップ」レポート
先日7/3(日)、渋谷の「Connecting The Dots」で第4回「字形的数論ワークショップ」を開催しました。
参加者が少なくならないか不安でしたが、蓋を開けてみれば8人もの方々に参加頂けました。参加してくださった皆さん、ありがとうございました。
今回は、GEBの中で定義される 字形的数論 (TNT)を、実際に手を動かして体験してみる、という趣旨でした。
TNTの公理をまとめたチートシートを傍らに、GEBで実際に証明された定理のうち簡単なものをいくつかピックアップして解いてみました。
今回使用したチートシートはQiitaに残しておきましたので、興味のある方は読んでみてください。
個人的な副読本として、前原昭二「記号論理入門」も役に立ちました。
- 作者: 前原昭二
- 出版社/メーカー: 日本評論社
- 発売日: 2005/12
- メディア: 単行本
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命題計算
今回、さすがに2時間ではあまり多くの問題に触れられず、命題計算を少しだけ解いてみるだけに留まりました……。 取り上げた問題は、下記のようなものです。
<P ⊃ ~~P>
を証明しなさい。<<P ∧ Q> ⊃ <Q ∧ P>>
を証明しなさい。<P ⊃ <Q ⊃ <P ∧ Q>>>
を証明しなさい。<<<P ⊃ Q> ∧ <~P ⊃ Q>> ⊃ Q>
を証明しなさい。<<P ∧ ~P> ⊃ Q>
を証明しなさい。
これらはすべてGEBの中で実際に証明されているので、答えが気になった方は是非とも探してみてください。
次回
次回は8/28(日)を予定しています。 次回は今までの数理論理学から少し距離を置いた、コンピュータや脳科学や複雑系といったトピックを扱う部分になります。 次回が終わると、いよいよ本書の内容も佳境に入ってくると思われます。
次回の範囲
- 前奏曲 (P279)
- 第10章 記述のレベルとコンピュータ・システム (P288)
- ……とフーガの蟻法 (P312)
- 第11章 脳と思考 (P337)
- 英仏独日組曲 (P366)
- 第12章 心と思考 (P370)
次回の参考文献
私は下記の副読本を読んでいこうと思います。
- 作者: クリストフ・コッホ,土谷尚嗣,小畑史哉
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2014/08/07
- メディア: 単行本
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- 作者: ジュリオ・トノーニ,マルチェッロ・マッスィミーニ,花本知子
- 出版社/メーカー: 亜紀書房
- 発売日: 2015/05/26
- メディア: 単行本
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- 作者: 甘利俊一
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2016/05/20
- メディア: 新書
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今回は幅広いトピックとなっています。何かオススメの参考文献を教えて頂ければ嬉しいです。